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World Englishes について

2011.04.23.15:37

World Englishesの流れですが・・

ニホン英語は世界で通じる (平凡社新書)ニホン英語は世界で通じる (平凡社新書)
(2010/07/16)
末延 岑生

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この本は「ん?」という感じでした。英語教育のターゲットとしてネイティブ英語を絶対化してはいけない、という主張は十分にわかりますが、あまり詳しい議論はなく、エッセイ的なものです。特に後半の教育法については「いちいち間違いを指摘すると萎縮するからよくない」という論法が続くばかりで、あまりに素人っぽい記述ですね。静先生が聞いたら口から泡を吹きそうな主張ですが。あんまりいい本とは思えません。

World Englishes Paperback with Audio CD: Implications for International Communication and English Language Teaching (Cambridge Language Teaching Library)World Englishes Paperback with Audio CD: Implications for International Communication and English Language Teaching (Cambridge Language Teaching Library)
(2007/04/19)
Andy Kirkpatrick

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今こちらを読んでいます。これは正解でした。World Englishes についての入門書としてすごくいいと思います。CDもついていていろいろな発音が実際に聞けます。
実際、教えるときにどういう英語をターゲットにするかというのが難しい問題です。

リンガ・フランカとしての英語の発音は何を教えるべきか、というジェンキンズという学者による提案があるのですが、それによると、th の発音は教えなくてもよいのだとか。その代わり、p, t, k の帯気化などが重要だということです。また stress-timed のリズムも教えなくてもいいと言っています。

日本の英語教育界は異常なほどの「ネイティブ信仰」があることがわかります。しかし、外国語教師としては二言語が話せ、学習者の言語がわかる人の方がいいということをカークパトリックは明確に言っていますね。
ネイティブ英語教師を見ていると、日本語を日常会話レベル以上に学ぼうとしない人が多いですね。特に読む方はまったくやる気のない人がいます。ある外国語をある程度までできるようになるというのはどういうことか、その経験は教師として必要ではないでしょうか。

それからネイティブを売り物にする学習書も多いですね。ネイティブが日常会話で使う表現などは、ローカルな英語であって、必要とする人(もしくは特別に興味のある人)のみがやることだと思います。英語のドラマを聞いてわかる能力なんて多くの人には必要ではないです。私はそういうのも好きですけど、それは一種の趣味の世界だと理解してます。
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プロフィール

SH

Author:SH
東京大学大学院総合文化研究科出身。現在、地方の公立大学教授。第二言語習得研究・音声学等の知識をもとに25年以上にわたり英語教育に携わる。
TOEIC990点。
英語のほかいろいろな言語をやってみました。フランス語・ドイツ語・中国語も本を読むことはできます。現在は中国語とロシア語を学習中で、自分の外国語学習理論による多言語習得をめざしています。ハングル能力検定3級合格。

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