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鈴木孝夫氏の外国語教育論

2010.12.13.21:47

さらに鈴木孝夫氏の外国語教育論です。
前の「言葉のちから」とあわせてこの三冊くらい読むとだいたいわかるでしょう。

むむ・・説得力ありますね。読んでいるとその通りと思えてしまいます。

英語必修化をすべてはずすという主張は、私も実はそれが理想かも、と思っています。
たしかに、外国語を知ることは母語を知ることでもある、という教養の立場から教える(数学が実用というより論理的思考を鍛えるという目的で教えられるように)という考えもありますが、それでいえば、なぜ全員が英語なのだ、日本の置かれた位置から言えば、なぜ中国語・韓国語などがないのか、という主張も当然出てきますからね。

前にも書いていますが、鈴木氏には「コストパフォーマンス」という思想が入っているのが一つのポイントです。つまり、外国語習得というものには多大のコストがかかるもので、「必要悪」であるという理解があるかということです。日本人のほとんどにはその理解がなく、外国語習得を「無条件のよいこと」と思っている。しかし、世界的に見れば、外国語をやらないとやっていけないという人は「弱者」なのであり、その条件を丸呑みにして黙っているのではなく、少しでも自分に有利なように変えようとすべきである――つまりここでは、日本語を世界に普及させるようがんばるべきである、ということになりますね。

日本人の外国語への感覚が「世界標準」ではないということに無自覚でいる中で、「何が国際理解か」ということにもなりますね。


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プロフィール

SH

Author:SH
東京大学大学院総合文化研究科出身。現在、地方の公立大学教授。第二言語習得研究・音声学等の知識をもとに25年以上にわたり英語教育に携わる。
TOEIC990点。
英語のほかいろいろな言語をやってみました。フランス語・ドイツ語・中国語も本を読むことはできます。現在は中国語とロシア語を学習中で、自分の外国語学習理論による多言語習得をめざしています。ハングル能力検定3級合格。

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