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「日本の中高の英語教育がマイナスにしかならない件について」という記事

2010.06.30.23:43

ネットでニュースを見てたら、こんな記事を思わずクリックしてしまいました。

日本のトイレは世界一?ニューヨークのトイレ事情

私は行ったことはないんですが(^^; そういう話は聞きます。ちょっと、行く気をなくす話ですね。

で、あまり関連してるとは思えませんが、関連記事というリンクにこういうのがありました。

日本の中高の英語教育がマイナスにしかならない件について

じゃあ中高の英語教育をどう変えるべきか考えてみる

この人はアメリカのMBAに留学してる人みたいで、そのブログをのぞくと、アメリカの大学でのスペイン語授業なんてのも紹介されてました。

「マイナスにしかならない」ってのは言いすぎだと思いますが、タイトルにはキャッチーな言い方をしようという意図で書いてるような気がします。言いすぎは自覚してるみたいですね。

私の立場から検証してみましょう。

>1.和訳中心の勉強法
  こちらは指摘するまでもないでしょう。これが日本の英語教育における最大の問題点ですね。
  私は、「和訳先渡し」をして、余った時間を音読やアクティビティーにあてるのがよいと思っています。ふつうの英語学習書にはみな訳はすでについていますね。

>2. 間違った発音教育
  というより、ほとんど発音教育がないのかもしれません。特に、音声学的知識から、その音の出し方を「理屈で理解する」ことが必要です。あとはフィジカル・トレーニングあるのみです。
 「音声がすべての基本」という考え方が英語教育において徹底していないというのが困る点です。言語は音がまずあるということです。その意識があれば発音・聞き取りにもっと時間をかけるはずですが。
 しかし「発音を直す」というのは、20人以下のクラスでないとむずかしいです・・現実的に。

>3. 英語構文なる間違った英文法
 「間違った」というのはアメリカでは言わないとかいうことでこれも言いすぎだと思いますが、著者が言いたいのは「めったに使わない文語的な表現」を覚えさせるのは無意味では? ということだと思います。この点はその通りで、英文法は「高一まででいい」(つまり分詞構文あたりまで)というのは識者がだいたい一致している意見です。あと、表現の使われ方(どういう場面で使うのか)を無視して覚えるのも問題です。
こういう表現は硬い文章でしか使わない、というようなことは、大量のインプットをすれば自然とわかってきますが、最初から教えた方がいいでしょうね。
  
>4. 文学部に行く人間しか使わないような英単語
  まあこれは、難関校といわれるところの受験英語の話ですね。
  これはむしろそういう大学の責任で、ふつうの文章ではなくて何かすごく凝った文学的エッセイみたいな文章を出したがるので、それに対応するための受験英語があるということです。これは今では少し改善されているのかどうか、私はずいぶん受験生を教えてないので、わからないんですが。しかしこれは、上位の高校生にしか関係ないので、英語教育全体の問題とはいえませんね。


と、まあ、あたりまえといえばあたりまえですよね。

どう改革するのかはいろいろとむずかしいんですが、私の意見はある程度過去ログに書いているので、「英語教育」カテゴリーをみてくださいね~

あと、もう一つの「じゃあ・・」の方の記事ですが、面白かったのは次の指摘ですね。

>3. 日本では、英語が話せることや留学などが必ずしも立身出世につながらない
受験英語を制覇して、いい大学に入る方が、個人レベルでは正しい戦略となっている(モチベーションの問題)。

これは私の過去の記事でずいぶん書いたのですが、「英語は必要だ」というのは多分に「お題目」であって、現実は英語ができることがそれほど有利にならない場合が多い(つまり英語を必要としない職業が大多数)ということを多くの生徒が気づいているという事実ですね。「必要な人もいる」というのが事実で、全国民が必要としてはいないのです。それを認めず、あくまで絶対必要だというお題目にこだわり、その結果、全国民に対して非現実的な高い達成目標を設定しているのがまちがいであると、私は書きました。

つまり、全国民に対してはベーシックレベルだけを、バランスを取って学習させ(つまり、読むことだけに特化せず、四技能のバランスを取って)、一部の人のみにそれ以上を学習させるという、目標の複数化が必要だと思います。高校から選択科目にしてもいいと思います。

効果的な英語教育をやるのに必要なリソースがないということなんですよね。多くの時間数、少人数クラス、優秀な教師・・それを、全国民に対しそろえてやるというのなら、英語教育に必要な予算は今の10倍になります。

ですから、いろいろ、改革案はあるにせよ、それを今の予算をあまり変えず実行しようとすれば、選択科目化、達成目標複数化しか、答えはないと思いますよ。




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プロフィール

SH

Author:SH
東京大学大学院総合文化研究科出身。現在、地方の公立大学教授。第二言語習得研究・音声学等の知識をもとに25年以上にわたり英語教育に携わる。
TOEIC990点。
英語のほかいろいろな言語をやってみました。フランス語・ドイツ語・中国語も本を読むことはできます。現在は中国語とロシア語を学習中で、自分の外国語学習理論による多言語習得をめざしています。ハングル能力検定3級合格。

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