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古典語の語学教育

2014.02.11.14:23

多言語趣味の中に、古典語というのもあると思います。
ラテン語、ギリシア語、そしてサンスクリットなどが、日本で学習環境が比較的あるものですね。
私も、ちょっと手をつけたことがあるのですが、やはり、挫折しました(笑)

大きな大学の文学部なので、選択科目としてこれらの語学もありましたが、かなりハードボイルドな典型的文法訳読式授業で、リタイアしました。
しかしその後、ラテン語は比較的やりやすい入門書があって、初歩的なものならわかるようになりました。
またギリシア語は、古典ギリシア語ではなく新約ギリシア語が比較的やさしいので、そっちから入って初級はやりました。
が、サンスクリットは数度の挑戦にもかかわらず、無理でした。

ここで振り返って、これらの学習書が入門として適当なものであるか、という視点で見ると、合格するものはあまりありません。


初級ラテン語入門初級ラテン語入門
(1964/01)
有田 潤

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唯一、この本だけは続けられました。今は新しくいいのが出ているかもしれませんが、私の頃はこれだけでした。

これらの言語は文法が複雑なので、文法中心になるのはやむを得ないところがあると思いますが、問題は、語彙です。ほとんどの古典語入門書の著者には、まず頻度数の多い語彙を導入するという語学教育の常識がないのです。最初から、原典から取った断片をどんどん読ませていくスタイルが大半なのですが、これでは、文法の学習に加えて語彙の重圧が大きすぎ、挫折します。まず基本語彙を選択して、入門書はその語彙だけで書かれていないといけません。「ニューエキスプレス」の古典ギリシア語さえ、原典を読ませるスタイルでしたね。そうではなく、基本語彙を使ったまとまった短いパッセージやスキット的なものを著者が自作して教材にするべきなのです。上にあげた本はそういう語学書の常識にのっとって書かれていましたが、ほかにはあまりありません。英語で出ているものにはあるようですがね。
新しい言語をやる場合に「基本語彙集」がいかに重要かということですね。
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プロフィール

SH

Author:SH
東京大学大学院総合文化研究科出身。現在、地方の公立大学教授。第二言語習得研究・音声学等の知識をもとに25年以上にわたり英語教育に携わる。
TOEIC990点。
英語のほかいろいろな言語をやってみました。フランス語・ドイツ語・中国語も本を読むことはできます。現在は中国語とロシア語を学習中で、自分の外国語学習理論による多言語習得をめざしています。ハングル能力検定3級合格。

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