スポンサーサイト

--.--.--.--:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

多読をレパートリーに入れよう

2013.08.12.01:07

まあ、SLAに従った学習法というのは「多量のインプットと少量のアウトプット」ということに要約されます。そして日本の環境では、インプットとアウトプットをつなぐものとして音読・オーバーラッピング・シャドーイングなどが効果的である(門田修平さんの研究)、と、まずこれを理解しておくことですね。

そこで具体的な方法論に落としていくと、教材は二つあって、一つは精読してさらにそれを音読・シャドーイング等に持って行くテキスト、もう一つはやさしめのテキストを多読するという、その二本立てをメインにするといいです。
森沢さんの音読パッケージも賛成なのですが、ただ森沢さんと違って私は多読は早い段階からやった方がいいと思います。具体的には Oxford Reading Tree から始めるか、もしくは Oxford, Penguin, Macmillan などの Graded Reader 、またはお好みに応じて児童書ですね(ハリー・ポッターはけっこう難しいですが)。
多読に関してはガイドブックが出てますので参照してください。


英語多読完全ブックガイド[改訂第4版]英語多読完全ブックガイド[改訂第4版]
(2013/03/13)
古川 昭夫、黛 道子 他

商品詳細を見る


TOEICなど急ぎでテスト対策をやらねばならない人以外は、多読を学習レパートリーに組み込んでください。このガイドブックは必携書と心得ましょう。本のレベル選択が重要なので、その情報は貴重です。そうしてだんだんレベルを上げていって、その助走によって普通のペーパーバックに進むというわけです。これをすれば、TOEICのパート7も楽勝ですよ(TOEICに出る語彙の勉強は必要ですが)。

これに、発音の基礎を勉強しておくこと(リズムも含む)が必須です。その他、『一億人の英文法』などを通読したり、基本単語のイメージを解説した本(英単語イメージ辞典など)を見る、語源の知識を得る、なども有効な手段ですね。

多読素材がどれだけ入手できるかは中級での学習効率を大いに変えますね。
私は、中国語・韓国語でそれをやりたいと思っているのですが、韓国語では多読用の本が出ているようです。


多読多聴の韓国語[初級編] 対訳世界名作文学多読多聴の韓国語[初級編] 対訳世界名作文学
(2012/09/04)
HANA韓国語教育研究会

商品詳細を見る


その他何冊かありますね。韓国語は特に、やさしい韓国語と日本語の対訳が効果的だと思います。ほとんど一対一で対応するので、日本語のこの表現はこう言うと容易にわかりますし、単語もすぐにわかるので、対訳で多量に読んでいれば自然と語彙力もつくでしょうね(まだやってはいないので、「たぶん」というか、理論的な推測なのですが)。たぶん欧米人はこの方法で他のヨーロッパ言語を学んでいるんじゃないかと思いますよ。例のシュリーマンの語学修得法も、対訳を使ったんですね(同じ本の各国語版を使って、そこにある単語をみな覚えてしまう)。

ただ、日本で作られているのは、多読教材とはいっても語彙数制限という意識が薄い出版社や編者もあるようです。それでは意味がないので、内容はチェックする必要があります。上にあげたのも中身は見てないので何とも言えません。

で、中国語は、読解教材はあってもわりとむずかしくて、語彙を制限してるのが少ない印象ですが、中国で、イギリスのGRをまねしたものがいろいろ出ています。「漢語風」とか「漢語分級閲読」といったキーワードで中国書を扱う書店で調べればありますよ。けっこう割高ですがしようがないでしょうか。ピンイン付でMP3のCDもついてますからね。

とにかくGRを読むという勉強は楽しいので、まだやってない人は絶対やるべきだと思います。
関連記事
プロフィール

SH

Author:SH
東京大学大学院総合文化研究科出身。現在、地方の公立大学教授。第二言語習得研究・音声学等の知識をもとに25年以上にわたり英語教育に携わる。
TOEIC990点。
英語のほかいろいろな言語をやってみました。フランス語・ドイツ語・中国語も本を読むことはできます。現在は中国語とロシア語を学習中で、自分の外国語学習理論による多言語習得をめざしています。ハングル能力検定3級合格。

このブログのコメントは承認制にさせていただいています。コメントの掲載については管理者にご一任ください。

最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
 
QRコード
QR
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。