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早期に訳読授業からの脱出を

2013.08.11.01:26

金谷憲さんを中心とするグループが、高校での訳読授業からの脱出をめざして、新しい訳読ではないメソードを高校教員に教えるセミナーを、アルクで開いていますね。関心のある人はアルクのセミナーページをチェックしましょう。

もちろん大学入試が変わらないと根本的には解決しないのですが、大学の入試問題も多少はよくなってきていますし、早く訳読授業から脱して、「普通の外国語教育」になってもらいたいものです。
普通というのは、欧米での普通ではないです。日本人はそれなりに外国語上達の方法を徐々に確立してきています。その一つの成果が門田修平さんの音読・シャドーイングの研究でしょうね。

日本での外国語学習は音読を中心で行くのだ、でいいと思います。欧米のコミュニカティブアプローチよりも実情に合っていますし、実績も上がっています(コミュニカティブは、その言語が話されている土地でやるにはいいのでしょうが、教室を出ると実質的に話す機会がないところで「できるだけしゃべれ」と言っても始まらないですね。つまり日本での外国語学習には合わないところがあるということです)。

学校での英語教育の成果があがらない → 社会から、英語教師が疑いの目で見られる → 英語教師は信用できないと思われる → 素人が集まって英語教育の政策を決めるようになる(素人がそれを決めることを誰も不思議だとは思わない)

まあ実際に、このような経過をたどってきているわけですね。
一つの対抗策はやはり「SLAの認知度のアップ」だと思います。
そもそも「外国語はどのように習得されるのかを科学的に研究して、その成果を元に学習法やカリキュラムを決めていく」ということが可能であるというか、そういうものが存在することさえ知られてないわけです。
SLA研究者よ、もっといい意味で「政治的」になれ、というのはつまり「自分の考えを政策に反映させようと努力せよ」ということです。そのための学者じゃあないですか。

文科省も訳読は駄目ということは気づいているが、その代替策として「英語で授業せよ」というのはちょっとトンチンカンなのです(インプットを増やせという意味では間違ってはいないのですが)。現場に合ってないという意味で。リスニングの強化と音読の徹底、多読の導入などを指示した方がはるかに効果的だと思うんですがね。
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プロフィール

SH

Author:SH
東京大学大学院総合文化研究科出身。現在、地方の公立大学教授。第二言語習得研究・音声学等の知識をもとに25年以上にわたり英語教育に携わる。
TOEIC990点。
英語のほかいろいろな言語をやってみました。フランス語・ドイツ語・中国語も本を読むことはできます。現在は中国語とロシア語を学習中で、自分の外国語学習理論による多言語習得をめざしています。ハングル能力検定3級合格。

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