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第二外国語の話

2013.08.10.15:53

黒田龍之助さんでしたか、英語を教える人も、外国語についての知見を広げるために第二外国語をやった方がいい、と書いていましたね。
たしかに、多言語を趣味としている黒田さんとか私にはうなずける指摘です。理想的には、英語以外のヨーロッパ語から一つと、中国語と韓国語のいずれか、ということでした。
たしかに私も、ロマンス語からフランス語、ゲルマン系からドイツ語、ついでにスラブ系からロシア語もかじりました。中国語、韓国語にも手を付け、世界の言語に関する視野は広がりましたね。
いまではエクスプレスシリーズだとか、マイナーな言語にも入門書が出ているので、いろんな言語をかじるのを趣味とする多言語マニアという人種が存在しうるわけです。

しかし、こういう本を読んでおもしろがり、その本を全部覚えてしまうまでやったとしても、マイナー言語ではなかなか「その次」の教材がないですね。
中国語、韓国語はわりかし中級教材も充実しており、いまや、英語の次の外国語は完全に中国語、次が韓国語になっています。昔のようにフランス語、ドイツ後ではありませんね。こういう専攻はもう大学語学教師の就職口がないのでほとんど壊滅に近くなっています。

中韓を除く第二外国語は、初級以上の教材が非常に少なく、学習が続けられない状態だと思います。
大事なのは、レベルに合わせた教材を音声付きで多量にこなすことなのです。英語の場合はその教材に不自由しませんが、フランス語なんかでもそれに関してはかなり苦しい。でもまあ、海外ではフランス語のグレイデッドリーダーなんかも出てはいるので、探そうと思えば探せますが、マンガの仏語訳なんてもありえますね。

私は高校の時にロシア文学にはまっていたので、ロシア語をやりたいのですが、入門初級以上の教材がなかなかない状況です。その他にも、入門書だけはやってみたがその後が続かない言語がけっこうありますね。
まあ、実際に使わないという根本的問題もあるのですが・・(笑) 遠い国の言語は実際にコミュニケーションする必要が生じるわけではないので、それを使うとなるとネットとか本での情報収集になるのですが、それですとものすごい上級にならないと理解できません。ですので、中級を突破することが困難なのです。


ですので、英語以外で、ある程度独学で相当のレベルまで修得できるのは、たぶん中国語・韓国語に限られるのではないかと思います。あるいはせいぜいヨーロッパ語でもメジャーな、フランス語・スペイン語・ドイツ語くらいまででしょう。たとえばペルシア語を上級までいきたいと思ったら、イランに行くか、誰かイラン人のいい教師をつかまえるしかないでしょう。独習はとても不可能です。

逆に、英語はいくらでも教材があふれているのですから、この環境でまだできないというのは要するに「やらない」からにすぎない、と言えます。

多言語マニアとして楽しむだけならほんの入門だけをかじるだけでもいいと思います。あいさつと数が言えるとか。実際、ほんとにその言語のネイティブ向けのコンテンツがわかるようにするためには(つまりTOEICで言えば900以上のレベルですね)、膨大な時間とエネルギーがいるので、それだけのコストをかける価値があるのかと、冷静にコストパフォーマンスを計算するのが現実的です。

だいたい、英語の場合は2000時間が目安と言われていますね。基礎のないアラビア語なんかではもっと多いでしょうし、逆に日本人に学びやすい中国語・韓国語ならばその半分くらいでも可能かもしれません。
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プロフィール

SH

Author:SH
東京大学大学院総合文化研究科出身。現在、地方の公立大学教授。第二言語習得研究・音声学等の知識をもとに25年以上にわたり英語教育に携わる。
TOEIC990点。
英語のほかいろいろな言語をやってみました。フランス語・ドイツ語・中国語も本を読むことはできます。現在は中国語とロシア語を学習中で、自分の外国語学習理論による多言語習得をめざしています。ハングル能力検定3級合格。

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