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キムタツ先生の学習法本

2013.02.20.16:47

つづいて「キムタツ」先生の学習法の本を読んでます。
なかなかいいですね。経験に基づいています。
思うんですが、白井さんのSLAの本のようなのは、基本的な原則を知るにはとてもいいです。ただ、現状として、SLA研究は、具体的に学習法はこうしたらいいという細かいところまでアドバイスできるほど、具体的な学習場面までに落とし込めてはいないのではないかと思います。
たとえば白井さんは、音読の効果についてははっきりとした研究結果はまだないと書いていました。
実のところきのう紹介した白井さんの本も、具体的な学習法のアドバイスとしては、あまり詳しくないというか、原則に基づいた答えで、英語を日本人に教えるプロではないというところは感じました。
音読だけではできるようにならない、アウトプットが必要だと書いていますが、音読の効果を調べた研究がないのであれば、それはただ原則をあてはめて言ってるわけですよね。経験的には実際に音読が効果をあげてるということは事実なので、理屈だけで言うのはちょっと弱いと思いますね。

学習法の本も、個人一人の体験談のようなものはどれだけ普遍性があるかわかりませんが、キムタツ先生のようにプロの教師であれば、それなりにいろいろやって効果のある方法を発見しているわけなので、具体的な方法論としては聞くべき所は多いですね。
たとえば、キムタツ先生は反復による暗唱の効果を言うのですが、そういうことは白井さんはあまり言ってません。日本人にとっては、インプットも、音声を使って反復していく形のインプットが効果的なのは経験的に言えるのですが、白井さんにはそういうことはわからないようなのです。それと白井さんは「聞き流しも効果的である」と言っていますが私はそうは思えません。つまり、白井さんの学習アドバイスは絶対的なものと見る必要はないということですね。
ですので、白井さんの本はあくまでSLAの基礎知識を得て、原理原則を知るためのものとして、具体的にインプットとアウトプットの学習をどう進めていくかは、こういう現場の人の意見をもっと聞くのがいいかと思うわけです。

これのいいところは、とにかく音を入れて勉強することを強調していることです。英文法もCDつきので音を使って入れろ、ということです。
今までの日本の英語学習における最大の欠点は「音を無視して勉強する」ことだった、という反省に基づいているわけです。
白井さんには、そういう問題意識がちょっと薄かった印象です。

ともあれ、英語学習本を大量に読んでいる私ですが、この木村さんの本はその具体性・明快性・効果において、最もこのジャンルで優れた本だと思うので、推奨いたします。
なお彼には別の学習法本、『ユメ勉』というのがありますが、これは受験生向けです。一般向けにはこちらの『パワフルメソッド』です。

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(2013/02/09)
木村 達哉

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プロフィール

SH

Author:SH
東京大学大学院総合文化研究科出身。現在、地方の公立大学教授。第二言語習得研究・音声学等の知識をもとに25年以上にわたり英語教育に携わる。
TOEIC990点。
英語のほかいろいろな言語をやってみました。フランス語・ドイツ語・中国語も本を読むことはできます。現在は中国語とロシア語を学習中で、自分の外国語学習理論による多言語習得をめざしています。ハングル能力検定3級合格。

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