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含蓄あることば

2012.08.18.12:36

曽根宏さんの『品格ある日本人の英語』に印象的なことが書いてありました。

英語を話すとき、日本人はネイティブになることはできませんし、またその必要もありません。小説家の赤坂真理さんは、アメリカ留学時代に英語の先生(もちろんアメリカ人)に「日本語訛りをなくすな。あなたが英語を話すことを『普通』と思われてもダメ。相手の制空権に好んで入るのは、つまりネイティブ・スピーカーのように話そうとするのは、立場が下だとみずから宣言するようなもの」と言われました。その時はあまりわからなかったけれども、20年以上時がたって、すごさがわかった忠告だったと述懐しています(日本経済新聞2008年6月28日朝刊P19 コラム「赤坂真理のうらやましい悩み」より抜粋)。  (P.43)


なかなか含蓄ありますね。つまり鈴木孝夫さんが言っているのはそういうことなんですよ。それが言語戦略であって、外国語とは政治であるということの意味なんです。
そういうことを、アメリカ人ではふつうの英語の先生がわかっている、ということなんですね。日本では鈴木孝夫氏がいっしょうけんめい言っているが、あまりわかっている人がいないことなのです。

ほかにも、曽根氏が見聞した、日本人が英語で渡り合う時の心構え、やり方などの話がいろいろあって大変面白いです。
相手に気合い負けしてはダメなんですね。そういうことがわかっているのが国際人なのであって、英語がペラペラと話せれば国際人というわけではないんです。勉強になりますね。
ネイティブを教わる対象と思っている限り日本人は劣等感から抜け出せないです。その問題はわりと真剣に考えた方がいいと思います。英語教育が英米追従の雰囲気を作ってしまっていないか、ということも考える必要があります。


岡倉天心とか新渡戸稲造、鈴木大拙などの偉さもまたわかります。


追記: 検索してみたら、TEX加藤さんもまったく同じところを引用して感心していました。
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プロフィール

SH

Author:SH
東京大学大学院総合文化研究科出身。現在、地方の公立大学教授。第二言語習得研究・音声学等の知識をもとに25年以上にわたり英語教育に携わる。
TOEIC990点。
英語のほかいろいろな言語をやってみました。フランス語・ドイツ語・中国語も本を読むことはできます。現在は中国語とロシア語を学習中で、自分の外国語学習理論による多言語習得をめざしています。ハングル能力検定3級合格。

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