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リスニングの練習法

2012.08.18.12:09

英語のリスニングができないということを考えてみます。

センター試験への採用で改善されてはきましたが、まだまだ、「目だけで英語を勉強してしまう」ということが多いようですね。

聞き取りができない原因はいくつかあります。

(1) 単語を音で覚えていない。
知っているはずの単語であるが、それを音声記憶としてインプットしていないため、耳で聞いてもわからない。

(2) 英語特有の音変化がわからない。
個々の単語の音声記憶はあっても、音変化についての知識と経験がないためにわからないケース。

(3) 基本的な英語力の不足
つまり、そもそもその英語を文字に書き出して、それを後ろから戻ることなく辞書も引かずすらすらと読解することができないのであれば、耳で聞いてもわかるはずがないということ。

(2)は学校で習っていないことなので、これを扱った本を一冊やって基礎知識をつけるといいわけです。
ただそれは英米の英語について言えることで、ノンネイティブの英語にはこうした音変化がそれほどあるわけではありません。

(1)(3)については基本的に「音声的インプットの不足」による症状です。
これの対策は・・・とにかく聞くしかないということです。

そこで、前にも書いたことがありますが、リスニング教材などに書いてる「初めはテキストを見ないで聞きましょう」という指示は無視しましょう、と勧めています。
まったく文字と音声のつながりがインプットされていない状態では、見ないで聞いてもフラストレーションがたまるだけです。文字と音声のニューロン結合を作ることが先決なので、そのためには、テキストを見ながら聞く方がいいのです。
こういう進み方がお勧めです。

・テキストを見ながら聞く。
・テキストを見ないで聞く。
・テキストを見ながら、音声を一時停止しながら音読する。
・テキストを見ながら、音声を流しつつ音読する。
・テキストを見ないで、音声を一時停止しながら音読する。
・テキストを見ないで、音声を流しつつ音読する。

最後の段階が「シャドーイング」になるわけですが、最初からそれをやろうとせずに、このような段階をへてやればよいです。そして、使ったすべての教材について最終段階まで行く必要はありません。二番目の「見ないで聞く」まででやめても音声インプットとしては十分です。
音読を入れる場合は基礎的な発音がわかっている必要があります。でないと変な音のインプットになってしまいますね。ですから音声インプットをすすめる段階では二番目までで差し支えないと思います。
とても気に入った少数の教材だけ、シャドーイングまでいけばいいのです。また、ディクテーションを入れてもいいと思います。


またリーディングをしてないと結局はリスニングもできません。多少高度な内容の英語を読むことをしなければ高度な英語が聞き取れるはずもありません。読みが英語のレベルを上げる決め手になるのです。そして、その読めるレベルを同時に「聞けるレベル」にしていきます。このための練習がリスニングです。ですから最初は見ないで聞けというのはいわば試合をいきなるやることであって、試合のための基礎練習ではないと思います。この点はアルクには特に文句を言いたいところなのです。




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プロフィール

SH

Author:SH
東京大学大学院総合文化研究科出身。現在、地方の公立大学教授。第二言語習得研究・音声学等の知識をもとに25年以上にわたり英語教育に携わる。
TOEIC990点。
英語のほかいろいろな言語をやってみました。フランス語・ドイツ語・中国語も本を読むことはできます。現在は中国語とロシア語を学習中で、自分の外国語学習理論による多言語習得をめざしています。ハングル能力検定3級合格。

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