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「1日5分英語発音の筋トレ」

2012.03.21.14:17

次にこれです。

[DVD付] 1日5分 英語発音の筋トレ[DVD付] 1日5分 英語発音の筋トレ
(2010/07/09)
黒川 裕一

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この本は、DVDがついてます。
ひとことでいうと、音素の練習だけなら、この本でも十分です。

ただ、リズムやアクセント、リンキングなどについては書かれてませんね。英語らしく聞こえるというためにはそっちがむしろ重要なのですが。

やや専門的になりますが、
発音を教える場合に、アメリカとイギリスのどちらをとるか(あるいはその折衷にするか)という選択があります。
静先生の『絶対発音力』は折衷主義ですね。日本人に言いやすい方にするという方針です。

この『英語発音の筋トレ』はアメリカ発音です。
そこで何が問題になるかというと、特に「r化された母音」をとりあげるということです。

よく日本の辞書では [əːr]と書いてあるんですが、これを、「アメリカではəːのあとにrを発音し、イギリスではつけない」と理解している人がいますが、それは間違いです。
father のような、ɑ の場合はそうなんですけど、ə の場合は、「アメリカでは最初からrの音を入れ、イギリスではまったく入れない」という意味になります。
err という動詞や、early の母音は、最初からrの音を含んで発音します。

さてそこで、rの練習をするとき、口をすぼめて、舌先をどこにもつけないで音を出すようにし、
rrrrrr~~

という音を出します。
するとこれは、アメリカ発音で言う err の発音と同じになります。
これは発音記号では正確には ɚ と書くんですが、実はこれはrそのものの音とまったく同じなんですね。この音をこの本では ə と表しています。
つまり、さきほどのまぎらわしい[əːr]は、正確には、[ ɚː| əː]という米英併記にするのがいいわけですが、この本では ɚ のかわりに ə を使っています。


ややこしくなってきましたが、要は、どうせrの練習をするんだから、 err の母音はそれと同じだよ、とした方が話が簡単なのではないか、ということですね。

rの発音は、舌先を後ろに巻き上げるとも言いますが、それはけっこう大変なので、この本にあるように、ちょっと後ろを向くくらいで、むしろ「口のすぼめ」によってこもる音を出す方がうまくいきやすいですね。それと、英語喉で言っていたように気管からのどへのスムーズな空気の通りをイメージするとやりやすいかもしれません。

細かい話になりましたが、手軽に発音練習したい人はこの本もいいかもしれません。
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プロフィール

SH

Author:SH
東京大学大学院総合文化研究科出身。現在、地方の公立大学教授。第二言語習得研究・音声学等の知識をもとに25年以上にわたり英語教育に携わる。
TOEIC990点。
英語のほかいろいろな言語をやってみました。フランス語・ドイツ語・中国語も本を読むことはできます。現在は中国語とロシア語を学習中で、自分の外国語学習理論による多言語習得をめざしています。ハングル能力検定3級合格。

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