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ニュース英語リスニングの進め方

2011.12.13.23:36

このまえ『CNNニュース・リスニング』を紹介しました。聞き取りやすく録音しなおした音声を入れ、さらにポーズつきも入れてリピーティングやシャドーイングもしやすいようにしているという意味では入門として好適です。

ですが、ニュースとしては20本しかないわけなので、慣れてきたら次の本がお得感があると思うのですね。

AFN/VOAニュースフラッシュ2011年度版AFN/VOAニュースフラッシュ2011年度版
(2011/04/27)
津吉 襄

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2010年までVOAとAFNは別々だったのですが統合されてCD2枚つきになりました。ボリューム感があります。

まあたしかに、音声とスクリプトのセットがほしければネットでたくさん拾えますけれども、それもめんどくさいですし、こういうふうにまとまっている本も利用価値があると思います。
例によってアルクの本は、最初に見ないで聞けと書いてありますがそれは無視し、最初からスクリプトを見てください。

どういう時にスクリプトを見ないのかと言えば、そのテキストをざっと見て、ほとんど知らない単語がなく、楽々と速読できてしまう英文ならば、見ないで聞いてみるのもいいです。
ですが、単語も知らないし、よく考えないと意味がわからないような英文を、見ないで聞こうとするのはほとんど無意味な行為です。
こういうニュース英語は、読解としてのレベルはTOEICよりずっと高いのです。見ないで聞こうとするのは、TOEICリスニング満点を取ってからでも遅くないのです。
ニュース英語は、まず、読解力のレベルを上げるためにやる教材なのです。それに音声がついていて耳からもインプットできるという意味なのです。ですからまず読んで、解説や和訳を読み理解してから音声を聞いた方が効率的です。
アルクがすすめる勉強法はTOEIC990点を取ってからやる勉強法です。まどわされてはいけません。
スクリプトを見るべきかどうかは、その英文レベルと自分のレベルとの相関によって変わってきます。一律にこうすべきと言えるようなものではないのです。

ずばりと言ってしまえば、ニュース英語は、TOEIC900点前後の人がそれ以上(990点やそれより上のレベル)に行くために読解力レベルを上げるときに使うのが、いちばん効率的だと思います。
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経験からみた外国語学習のポイント

2011.12.13.23:16

夏頃はだいぶ韓国語をやっていましたが、忙しくなってくるといつのまにかやらなくなっています。やるのは英語ばかりですね。
一方、中国語は少し使っています。というのは私は太極拳と気功を趣味としているのですが、その関係の本とかDVDを中国から買うのです。DVDも今はほとんど中文字幕はついてますので、読めれば何とかわかります。会話はまったくできませんが、考えてみるとその必要はないですし、私にとってはDVDや本が理解できる読解力さえあれば足りるわけです。また中国アマゾンで買い物もできます。

ここからあらためてわかった、外国語学習についてのポイントがあります。
一つは、井上大輔さんの「捨てる英語」というのがありましたが、結局、外国語は何か使う目的があってこそ続けられるということです。特に使うあてのない外国語学習は長続きしません。そして、自分が使うスキルだけをやればOKということです。私はフランス語もドイツ語も読むだけはできます。会話は捨てています。
英語はいま、聞けて話せなければいけないという考え方が主流ですが、考えてみれば英語だって昔のように、ただひたすら読むだけで足りるという人もいるはずです。ネットの情報にアクセスできるだけでもアドバンテージですしね。
たしかに外国語学習としてはまったく音声面を捨てるのは得策ではないのですが、四技能をすべてやるべきだというのは基礎までの話です。ですから英語も、中学英語か高一くらいのレベルがリスニングできれば(つまり英検3級か凖2級くらい)、それ以上にリスニングをやるのは捨てて読解に特化する、ということも、自分のニーズによっては選択肢としてある、ということです。私も中国語・フランス語・ドイツ語の基礎レベルは音声を聞くのをやりました。それは基礎がためとして必要なことなのですが、だからといって必要もないのにすらすら話せるようになる勉強をしなくてもいいのです。
もちろん音声面で上級にいけば読解力も上がりますし、音声抜きの読解力の上達には限界があることも事実ですが、そこまでその言語で上級をめざすのか、という問いがあります。
外国語学習はとにかく時間がかかりますので、使うアテのないスキルを習得し、それを維持することのコストと、それにみあうメリットをはかりにかける必要があります

もう一つのポイントとしていえそうなのは、
「オーセンティックな教材」(つまり学習用に創られた教材ではなくふつうその言語話者のために作られたコンテンツ)がわかるようになれば、その言語の学習は格段に楽しくなり、ずっと続けられる。
ということです。たとえば英語字幕つきでDVDが楽しめるようになれば、教材は無限に存在することになりますので、楽しんでいるだけでいつのまにか上達してしまいます。外国語についてはとにかく「わからない」というフラストレーションとの闘いなのですが、そういう母語話者のためのコンテンツがそれほどストレスなくわかるようになるレベルに行ってしまうと楽しくてしかたなくなるのです。ですので、最初は少しでもやさしいコンテンツを探しつつそれを楽しむという要素を入れていくことをおすすめします。

まとめると次のようなことですね。
・外国語は使うアテがあってこそ続くものである。
・自分が使いそうもないスキルは思い切って捨てることもありだ。
・オーセンティックなコンテンツが楽しめるようになれば軌道に乗る。

The NEWSHOUR リスニング

2011.12.09.21:15

教材レビューです。
PBSの NewsHour を教材にしたリスニング教材ですね。
なかなかいい本ですね。リスニング本としてはオーソドックスに、少しずつ段階的にヒントを与えて聞き取らせるシステムです。が、このトレーニングも必要ですが、単純に、スクリプトを見ながら音声を聞き、何回かやって見ないで聞けるようにする、というトレーニングを量こなすことも大切なのだ、というのは前に書いたとおりです。その基礎トレーニングをやらずに、わからないものを聞き取る練習だけをしても効果が限られます。

問題は、出版が古いですね。特に2の初のユニットはコンピュータ関係ですからよけいに古さを感じます。とは言っても、裏をかえせば、それだけロングセラーともいえます。ニュース英語の本としてはたぶん最も上級向きの内容でしょう。

実はPBSのニュースアワーはいま、インターネットでスクリプトつきで映像が見られます。和訳や語注が必要なく、自分で調べられる力がある人は、サイトでいくらでも良質の教材が無料で見られるわけで、こういう本は必要ないと言うべきでしょう。ただ、その英語がちょっとむずかしく感じる人は、この本で慣れてからそれを見る、ということも可能でしょう。
無料で見られてしまうので、こういう本が新たに出る可能性はもうないですね。PBSを題材にした本として貴重な存在です。

ただこのニュースアワーは(CNNもそうなのですが)、上級向きです。本には、TOEICのリスニング対策にも最適と書いてありますが、それは単なる営業文句で、まったく最適ではありません。TOEIC600以上というのも大いなる営業トークです。はっきり言えば、おすすめはTOEIC950以上だと思います。少なくとも900以下の人は、ニュース英語をやる必要はない、というのが私の考えですので。オーディオブックなどでもっとやさしい英語のオーディオが入手できるのですから、そちらを先に聞けるようになるべきです。

ニュース英語にこれから入門する人は CNN Digest のほうがいいです。放送音声とともに聞きやすい音声が一緒にあるので、それで徐々に慣れ、ニュース英語に慣れてきたらPBSのサイトでひたすらスクリプトを見ながら聞き、それから映像を見ながら聞き、というトレーニングを繰り返すのが順序としてよさそうです。
これがスクリプトを見ずにわかったら、TOEIC990は余裕と言ってもいいでしょう。TOEICとは全然レベルが違いますので。

というわけでこの本の位置づけは今や微妙なところではありますが、中古で安く買えたりしますので、選択としてはあり得るものだと思います。

The NEWSHOURリスニング―NHK BS英語ニュースを聴きこなす (2)The NEWSHOURリスニング―NHK BS英語ニュースを聴きこなす (2)
(2000/04)
宮野 智靖、生月 亘 他

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The NEWSHOURリスニング―NHK BS英語ニュースを聴きこなすThe NEWSHOURリスニング―NHK BS英語ニュースを聴きこなす
(1999/05)
宮野 智靖

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エクスプレスEゲイト英和辞典

2011.12.07.19:48

英語の学習辞典としておすすめしたいのが『エクスプレスEゲイト辞典』です。
これは語彙は5万弱なのですが、田中茂範さんによる「基本語のコアイメージ」が詳しくのっています。
田中さんや大西さんのコアイメージの単語集を買うのもいいのですが、こういう基礎的な辞典もいいものです。

英和辞典は、通常、中学生用・高校生用・一般用・・などと分かれています。
が、高校生用といわれる『ジーニアス』などは、大半の高校生にはオーバースペック、難しすぎるのが現状です。高校生といっても難関大学を志望する上位層に限った話です。大半の高校生は、この『エクスプレスEゲイト』のような5万前後の語彙数の辞典でもいいのです。この辞典の前書きには、高校生または中学生の上位層向きと書いてあって、決してこれは「中学生用」としては作っていないわけです。
高校生向きといわれている辞典は難関大学の入試問題に対応するように作られているので、そういうレベルのリーディングをするわけではない人にとってはむしろその下の、4~5万語レベルの辞典のほうが使いやすかったりすることもあるわけです。

英語以外でいえば『クラウン独和』とか『クラウン仏和』なんかもこのレベルです。ですが、私はいまだにこれを使ってドイツ語・フランス語の専門文献を読むのにそれほど苦労することはありません。
ですので、普段使いとしては4~5万語レベルの辞書を使って、それでのってない時のために『リーダーズ』などを持っておく、という方がいいのではないかと思います。
そこで、4~5万レベルから選ぶなら『エクスプレスEゲイト』ということになるわけです。コアイメージの図解は紙の辞書ならではです。
それ以上を望むならリーダーズやジーニアス英和大辞典、そしてオックスフォードやロングマンの英英辞典などが入っている電子辞書を選べばいいのであって、細かい字でぎっしり書いてある紙のジーニアス(とかそのレベルの英和辞典)は今や中途半端な存在ではないかと思っています。

エクスプレスEゲイト英和辞典エクスプレスEゲイト英和辞典
(2007/03)
田中 茂範、 他

商品詳細を見る


なお同レベルの辞書としては『エースクラウン英和辞典』もよくできていると思います。

TOEIC900からの道はいろいろある

2011.12.04.18:43

こういう、日向清人さんと井上大輔さんの対談音声が聞けるのですが、けっこう面白いです。

OVER TOEIC900の英会話上達法

つまり会話には会話独特の言い方とかストラテジーがあるものであって、それは習う必要がある、ということです。
高度な英語がわかったからといって、会話の英語はそれとして習わないとできるようにならない、ということですね。
そういうこと自体があまり理解されていない、という指摘です。

ベーシックな英語力を養成する方法として、800~900くらいに行くまではTOEIC中心で勉強していくのはよい方法です。それと平行して発音(文全体のリズムなども含む)をやり、多読を入れていけばいいでしょう。
900まで行ったらどうするかというと、それは英語でやりたいことに応じて道が分かれてくるのです。

一つは、リーディング能力をさらに高度に伸ばして、ふつうの本や新聞が辞書なしで読め、またニュースを聞いてわかる、という方向です。つまり「書き言葉」の英語をさらに高度にわかるようにすることですね(ニュースも音声ですが基本は書き言葉なので)。これをするとTOEICのリーディングは余裕で満点が取れるようになり、TOEIC990点満点も達成できます。

ところがこれはあくまで書き言葉に特化した道であって、これだけやっても会話のスキルはさほど上達しません。それにはそれで別の勉強法があるのです。

それは、日向さんの次のような本を読んでおき、さらに、ドラマを英語字幕で見ることをつづけて、またスカイプ英会話などもやり、状況の中で表現のニュアンスを体得することです。これは簡単な基本単語ばかりなのですが、そのニュアンスを正確にわかるかというところが問題なのです。英検1級のための語彙増強などとはまったく違う方向です。

知られざる英会話のスキル20(CD BOOK)知られざる英会話のスキル20(CD BOOK)
(2010/06/25)
日向清人、狩野みき 他

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ですので、TOEIC900から990へ行く道は、こういう会話のスキルはサポートしていないことを理解する必要があります。したがって、会話を中心にしたい人は990は捨ててもいいわけです。もちろん、英検1級も不要です。
ただそれでも990を取りたい人はいるわけなので、気になるなら早く990を取ってしまって気持ちを楽にすることを、この対談ではすすめています(笑)

ところが、書き言葉の理解を強化していくのは、TOEICの問題ばかりやっていてもだめなんですよね。TOEICよりもっと高度なものをやっていかないといけません。TOEICの問題集や模試だけで990へ行こうというのはかなり効率の悪いやり方です。ニュースとか洋書、オーディオブックを中心にしていくべきですね。
ちょっとお恥ずかしいですが、私と井上さんの対談音声はそういうことを話しています。ご興味があればどうぞ。

音声はこちら
プロフィール

SH

Author:SH
東京大学大学院総合文化研究科出身。現在、地方の公立大学教授。第二言語習得研究・音声学等の知識をもとに25年以上にわたり英語教育に携わる。
TOEIC990点。
英語のほかいろいろな言語をやってみました。フランス語・ドイツ語・中国語も本を読むことはできます。現在は中国語とロシア語を学習中で、自分の外国語学習理論による多言語習得をめざしています。ハングル能力検定3級合格。

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