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スカイプ発音授業始まる

2011.10.30.00:39

スカイプのモニター授業を一回やりました。si, zi, ti, tu の発音をやりましたが、簡単なようで意外と間違えることもありますね。CDを聴きつつやってできるようになったつもりでも、やはり問題は残るのです。本での独習だとだいたい3~4割しか身につかないものなのだな、ということがわかりました。それでもやらなければゼロなわけですからやる意味はあるので、何冊か違う本で同じことを繰り返すともう少し向上するでしょう。

それでもやっぱり発音に関してだけは対面授業が絶対に優れていると思いました。他の読解とか文法、リスニングなんかはよい教材があればできるのですが、発音だけは対面に絶対的なアドバンテージがあります。
だから対面授業では対面でしかできないことにフォーカスするべきなのですね。授業だけで英語力向上のすべてを担おうとする必要はないのです。自分でできることは自分でした方が効率的です。

発音チェックにこそお金を使ってほしいですね。別に自分がそれでもうけようというわけではなくて。
日本にスカイプ発音塾が200くらいあって、予算に応じていろんな価格レンジでやっているような状況が作られるといいのではないでしょうか。

世の学習法本でも、独習をメインに考えられていて、学校と言ってもネイティブの英会話学校しか想定されてなくて、発音チェックを受けるという発想がないんですよね。
今はスカイプという技術で世界どこからでも受けられるのです。田舎で、英語の塾と言えばアルバイトのお兄さんが教えているようなのしかない、なんて場所でもスカイプで授業が受けられます。
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「発音はネイティブに」の大ウソ

2011.10.28.21:10

アマチュアの英語勉強本をリサーチしていたら、発音のチェックをどうしたらいいのか、ネイティブにチェックしてもらうのがいいがそれも高いし、とかいろいろ考えているところに出会いました。

この人は、発音のチェックはネイティブでなければならない、と思い込んでいるようです。

実のところ、ネイティブは発音矯正にはあまり向いていません。その音が正しいかどうかの判定はできますが、どうすれば直せるかという指導はできない場合が多いからです。

発音矯正をするためには、英語と日本語の音声学を学んでいる必要があります。

ネイティブというものは自分の言語の音声現象について細かいところはわからないものです。

たとえば日本語では、私たちは「です」という語尾の最後のウの母音を発音してません。「でs」と言っています。これを意図的に「desu」と言ったときに違和感があるのでわかると思います。
また、「ん」は四通りの発音があります。すべて「n」の発音ではありません。
「はんたい」「はんかい」「はんばい」「はんえい」この四つの「ん」はすべて違う音を発音します。つまり日本語ネイティブは、次に来る子音が何であるかによって「ん」を無意識に使い分けているのです。

多くの人は言われるまで一回もそれに気づかなかったと思います。私も日本語音声学を学んで初めてわかったことです。

あなたは、外国人がどうしても「はんえい」を発音できないで「はねい」としか言えないとき、なぜそういうことになるのかを理解して、適切な指導ができる自信がありますか?
「おばさん」と「おばあさん」の区別がどうしてもできない人にどうやってそれをわからせますか?

英会話学校で教えているネイティブのうち何人が、timeというときの「t」は帯気音で、betterのときの「t」は「たたき音化」が起こって日本語の「ラ」に近い発音している、ということを意識しているんでしょうか?

ですから、発音矯正は「日本語と英語の音声学を学んだ日本人教師」がベストなのです。

問題は、そういう人があまりいないということなのです。
本当は、基本的に英語の教師をしている人はみなそれができなければなりません。それができない人には教師の免許を取らせなければいいのです。
でも現実にはそれができる人はごくわずかしかいません。そこに、日本の英語教育の最大の問題点の一つがありますね。教師養成コースに、第二言語習得理論、日英比較音声学、音声指導実習というような科目を入れればいいと思うのですが。

日本人の英語教師がだめなものだから、日本人には発音の指導はできないのだという思い込みが入ってしまったことを一概には責められません。
英語教育で発音指導を一度も受けたことがないために、発音指導とはどういうものがわからず、何となくネイティブならば、と思ってしまっているという状況なのです。

アマチュア本を見ていると相当にネイティブ信仰が入っているケースが多いです。日本の英語教育に失望してネイティブに走っている姿が見えてきますが、これはまた英会話産業の思う壺ですね。

本を書くような人は勉強法についていろいろ考えているはずですが、それでもこの程度ということですね。発音教育の貧困ということが日本の英語教育界の深い闇です。その貧困のために、なんとか耳というような音声学から見れば微妙な本が喝采を博したりもするのです。

本音を言えば、アマチュアの英語学習法本にはあまり手を出さない方がいいですよ。ちゃんと知識のある人に聞かなくては。私がおすすめするのは、安河内哲也さんの『できる人の英語勉強法』と、井上大輔さんの『捨てる英語、拾う英語』あたりです。伊藤サムさんの『英語はやさしく、たくさん』もおすすめですね。

英語学習・レベル別の道筋

2011.10.28.12:58

そこで、私がおすすめしたい英語学習ステップを書いてみます。

まず、発音、つまり英語の音のシステムについての理解と練習をやっていない人は、最初にそれを手当てします。それをやっていないと、音読ができないからです。音読の練習が、トンデモ発音でやっているとせっかくやってもインプットとしての効果が得られないので、ものすごい損をします。

それから、初級から上級まで、レベル別に多読をやります。Graded Readerなどを使います。
適宜、和訳・解説・CDつきの教材を使って、音読などもいいでしょう。

初級の人は、まず英検を示標にするといいでしょう。準2級から2級になるくらいまでは英検をメインにします。その段階では、TOEICの英語はレベルが合っていないので不適当です。

そして2級に手が届くくらいからTOEICを始めて、800点台をめざします。これは公式問題集の学習がメインになるでしょう。
そして800点台になったら脱TOEICを考え始め、もっと本格的な(やさしくしていない)英語を教材とした学習に徐々にシフトしていきます。
たとえば「English Journal」とか「CNN English Express」みたいな教材は、800点以上の人におすすめです。その以下の人にはちょっとレベルが高すぎます。そういうふうな上級向き教材がいろいろとありますので、TOEIC問題集よりそっちの方が効果的です。また英語字幕でDVDを見るという方法が効果があるのもこの800点台からだと思います。
というわけで、実は、800点台までいけばいろいろ楽しい選択肢がいろいろあるのですから、TOEICにこだわる必要はないだろう、ということです。

そうやってTOEIC以外の勉強を楽しみつつある程度やって、またTOEICを試しに受けてみようという時に、またちょっとイクフン本みたいな対策をやって受けてみるのです。そうするといつのまにかスコアアップしているということになります。

TOEIC勉強法本を考える

2011.10.28.11:09

3ヶ月でTOEIC900点を取ったとか、その手の勉強法の本が何冊か出てます。
じっさい、900点というのはそれほどたいしたことはないので、集中してやれば取れるのは事実です。

ふつう、ある分野でどうトレーニングしていくかというのはその道のプロが書くものですよね。TOEIC900くらいで勉強法の本を出すというのは常識からすると不思議です。900がどの程度のものかは900をとった人自身が一番よく知っていると思います。

たぶん世間では

TOEIC満点=ネイティブと同じ
TOEIC900点=ネイティブの90%の英語力

こう思われているのでしょうね。そうすると900はすごく高いように見えます。
TOEICの英語が実際に英語よりずっとやさしい英語であるということは実際にやっている人以外はあまり知りません。

その勉強法本ですが、共通してあるのは、リスニングと音読は必ずやっていますね。
学校英語でできないのはその二つをやらないからで、この二つをたくさんの時間やっていれば伸びるのは当たり前のことです。
ただそれを具体的にどうやるかというと、それはあくまでその人はそうやって成功した、ということなので、どこまで普遍性があるかわかりません。
そもそも、第二言語習得理論とか、外国語学習法についての科学的な研究があるということを知らないようです。

それと、基本的に「スポ根」です。いかにしてモチベーションを維持するかということに紙数がさかれているケースが多いですが、苦しいトレーニングをやり遂げて達成感を得るという発想です。こういう人は一日数時間は勉強しています。それだけやれば、そこにリスニングと音読が入っている限り上達するのは当たり前です。つまり、集中してたくさんの時間をやったから伸びたのかもしれず、そのやり方がベストであったからという証明にはなりません。たとえば、音読やシャドーイングをやるのに、まずその前に発音をしっかりやっておく必要を書いてあるものは、私の見たところ一冊しかなく、「なんちゃって発音でも900点は取れる」などと書いてあったりします。たしかに900はとれますが、それは900はまだなんちゃって英語にすぎないからであって、この人はゲーム的にスコアを取りたかっただけで英語力自体には興味がないのではないでしょうか。なんちゃって英語で満足しているわけですよね。

900というと、柔道とか将棋とかにたとえれば二段くらいの感じです。集中的に努力すれば誰でもその程度はいきます。
こういうアマチュアのスポ根系勉強法本よりも、前に書いた高橋基治さんとか中村澄子さんとか、その道のプロの書いた本を頼りにした方がいいと思います。
しかしある意味では、プロの英語教師の側が、勉強法についての知識をあまり発信していないということもあるでしょう。TOEICについては出ていますが、一般的な英語勉強法本は、安河内さんのものとかありますが、まだまだ多くはないです。そういう知識が広まっていないので、個人的体験を記した本がその空隙を埋めるべく出てくるのだと思います。(ちなみに、世間で評価の高い森沢さんの上達マップも、私から見るとあまりにスポ根系で、よっぽど根性のある人でないと実践困難という気がします)

『TOEICテスト ムダな勉強はやめなさい!』について

2011.10.27.22:24

前の記事で触れたこの本ですが、なかなかTOEIC勉強法本としてはまとまっておりおすすめなのではないかと思います。具体的に推薦本をあげているのもいいですね。
ただ、タイトルの「ムダな勉強はやめなさい」という部分はあまり多くはないです。ムダの批判がメインかというとそうではなくて、内容は正統的なTOEIC対策法です。このタイトルは多分に営業戦略的なキャッチコピーであるようなので、その部分はあまり期待しないようにしましょう。

人によって異論があるかもしれないところは、「最近のパート7の難化傾向に触れていないではないか」とか、「公式問題集は2,3,4どれでも同じだと言っているが本当か?」などのツッコミをしたくなる人がいるかもしれません。かといってこの本に書いてあることが無効になるというわけでもないと思います。

TOEIC(R)テスト ムダな勉強はやめなさい!: がんばっているのにスコアが伸びない人のための最速最短学習法TOEIC(R)テスト ムダな勉強はやめなさい!: がんばっているのにスコアが伸びない人のための最速最短学習法
(2011/09/07)
高橋 基治

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それから、私はこの著者の次の本が満点を取る前にはとても有効でしたので推薦します。
これで問題形式がよく見えてきましたね。

TOEIC潤・eスト Part 3 & 4 を一気に3問解けるようになる本 (設問先読み&キーワード予測でリスニング全問制覇)TOEIC潤・eスト Part 3 & 4 を一気に3問解けるようになる本 (設問先読み&キーワード予測でリスニング全問制覇)
(2009/04/15)
塚田 幸光、高橋基治 他

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前の記事を見て、私がTOEIC批判派なのかと思う人もいるかもしれませんが、決してそうではありません。TOEICは800点台になるための勉強の示標としてとても有効です。TOEICがなくて学校英語しかなかったら日本人の英語力はもっと駄目だったでしょう。TOEICが日本の英語学習をよい方向に変えたことは間違いないと思います。800点台に対するまでは、TOEICの勉強が英語力向上に直結します。

ただ、TOEICはもともとその設計思想として「やさしめの英語を速めに処理する」というタスクをはかっていて、400~900点くらいの人をターゲットとしているので、それを超えた人には勉強の示標としての有用性がなくなる、という話をしているわけです。
プロフィール

SH

Author:SH
東京大学大学院総合文化研究科出身。現在、地方の公立大学教授。第二言語習得研究・音声学等の知識をもとに25年以上にわたり英語教育に携わる。
TOEIC990点。
英語のほかいろいろな言語をやってみました。フランス語・ドイツ語・中国語も本を読むことはできます。現在は中国語とロシア語を学習中で、自分の外国語学習理論による多言語習得をめざしています。ハングル能力検定3級合格。

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