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『英語は机で勉強するな』

2011.03.12.23:35

かなり久々の更新です。
勉強法の本として安河内さんの『英語は机で勉強するな』を読みました。これはなかなかいいですね。『できる人の英語勉強法』もいいと思いましたが、『机で』はよりポイントが明確です。特に強調するのは音読・暗唱ですね。

私はコミュニカティブ・アプローチも評価はしますが、日本の学習環境でもっとも普及すべきものはこの音読・暗唱メソッドではないかな、と感じています。コミュニカティブ・アプローチは教師の方法論であって自分で勉強する方法ではありません。その中に含まれる「インプットを入れて、その中に含まれる明示的知識にも注意を向ける」という原理だけをいただき、それを別のやり方で展開できないか、と考えます。というのはコミュニカティブ・アプローチを貫いてそれだけで英語ができるようにしようとするといったいどのくらいの授業数が必要なのかということです。それと生徒数の問題もあります。これは今の日本の教育環境では実際にはむずかしい。で、自分でもできるような勉強の仕方を習っていくということを授業の中でも入れることが必要であるようです。

そこで、音読・暗唱となるわけです。ただ、その前提として発音を一度きっちりと教えておく必要があります。
その点この『英語は机で勉強するな』は、聞くトレーニングや、発音上の弱形やリエゾンといった事項にもきちんと触れてありますね。

中学高校の教師ではない私としては、もっと自由な立場から英語学習の世界を見て、今の学校教育には弱い部分であるが英語学習にはどうしても重要なことは何か、と考えて、その欠落を補うことを考えます。生徒はゼロの状態で教室に来るわけではなく、学校英語というものを背景としているわけです。

そういうことで、学校は英語を「机の勉強にしてしまいがちである」という安河内さんの指摘はもっともであり、それを修正してバランスのよい学習法を提示するこの本は役立ちます。個々の項目は目新しいわけではありませんが、バランスよく組み立てるのが大事なのです。

音読・暗唱は単調・・というわけでもありません。静センセイの「グルグル」メソッドを使えばかなり楽しく(かつ厳しく)やることが可能だと思います。

学習法の本としておすすめなのはもちろん、教師の人にも、英語学習の全体を把握できるという点で一読に値します。


英語は机で勉強するな!英語は机で勉強するな!
(2010/10/23)
安河内 哲也

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プロフィール

SH

Author:SH
東京大学大学院総合文化研究科出身。現在、地方の公立大学教授。第二言語習得研究・音声学等の知識をもとに25年以上にわたり英語教育に携わる。
TOEIC990点。
英語のほかいろいろな言語をやってみました。フランス語・ドイツ語・中国語も本を読むことはできます。現在は中国語とロシア語を学習中で、自分の外国語学習理論による多言語習得をめざしています。ハングル能力検定3級合格。

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