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英和辞典の選び方

2010.02.26.19:55

で、どの辞書がいいかという情報を求めて検索する人も多いと思うんですが、ぶっちゃけいえば、「日本で出ている辞書はみな水準をクリアしているものばかりなので、どれを選んでもはずれということはない」ということです。ですので、WEBだけで決めようとせず、まずは大きな本屋に行き、そのレイアウトをよく見て、自分がまめに引く気になりそうなものに決める、これが基本となります。引いてナンボですので・・引く気にならない辞書には意味がありません。



私個人としては見やすくない辞書はNGですが、気にならない人もあると思いますので自分の好みで決めるしかないです。



ということなんですが、ただ選択の基準として、その辞書がそれぞれ持っているコンセプトとかターゲットを理解して選ぶということですね。



大きなものとしては「レベル設定」があります。中学、高校、受験、一般、プロ用とあるわけですので、まず自分にレベルがあったもの、ということです。



ここで注意するのは、高校向きとはいっても、実際には高校生のうちかなり上位クラスに適応するようになっている、ということです。自分は高校生だからということではなく、中学、高校というのは初級向き、中級向きと言いかえてもいいでしょう。一般向きとは上級向きのことです。一般社会人すべてが英語の上級者ではありません。



つまり、多くの人は、自分のレベルよりも上級用の辞書を使いすぎなのです。字が細かくてびっしりあるような辞書は、初級レベルの人にはかえって使いにくいのです。



高校生の半分以上には、ジーニアスなんかむずかしすぎです。オーバースペックです。



まず辞書のターゲットレベルを見定めて、自分に合ったものにする、長く使おうと思って背伸びしない。そして、その同レベルの辞書の比較においては、フィーリングで決めてよい、ということです。



レベルというのは、収録語彙数と、字の大きさ、厚さなどによってだいたいわかると思います。



今回、書店で見た限り、中級向き(高校生用学習辞典)、そして中の上向き(難関校受験対応学習辞典)レベルにおいては、どれも似たようなもので、フィーリングで決めるしかないと思いました。



ジーニアスが売れすぎ一位らしいですが、正直、多くの高校生にはオーバースペックだと思いました。そのジュニア版のベーシックジーニアスがありましたが、これもちょっとびっしり感をひきついでいるところがありますね・・ 普通の高校生にはスーパーアンカーとかフェイバリット、ライトハウスあたりが使いやすいのではないかと思いました。



そして、英語が得意でない人は、もっと思い切って情報量を絞り、見やすさ引きやすさも重視した初級用辞典に変えた方がいいでしょう。



私がこれはユニークでいいなと思った初級用辞書が二冊ありました。



エクスプレスEゲイトエースクラウンです。



これは基本単語の「コアイメージ」の図解が出ています。Eゲイトはコアイメージで売り出し中の田中茂範さんの肝いりで本家ですが、エースクラウンもなかなかやっています。

レイアウトも見やすいので、初級者用としておすすめです。



Eゲイトにはエクスプレスでない中級用もあります。こちらは普通の中辞典プラスコアイメージつきという感じです。実物を見て気に入ればこれもいいでしょう。



もう中辞典を使う必要がない上級者でも、基本単語を確認するためにこのコアイメージ系初級辞典を持っている価値はあります。特に教える人には必要かもしれません。



なお、昔ながらの研究社英和中辞典があるのには郷愁を覚えましたが(笑) 今見ると、その見にくさにガクゼンとしました(笑) ヴィジュアル化が進んでいるんですね~
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紙の辞書をチェック

2010.02.26.19:31

4月には辞典の紹介とかしようと思って、書店に偵察に行ってきました。



私は、ふだんはあまり辞書は引きません。正直なところ。

電子辞書が多いです。紙の辞書はほとんど使ってないといってもいいですね。

ひさしぶりに本屋で紙の辞書を見て、まず、その字の小ささにびっくりしました(笑)

電子辞書は文字の大きさを大きくできますからね。私はいつも「大」にしています。



昔は、本や新聞の字も小さかったですね。最近かなり大きくなってきました。でも辞典の字の大きさは、辞典によってかなり差があります。「見やすさ」にこだわるというポリシーが入っているかどうか、「見やすさなんかより情報量で勝負だぜい」というのもあるわけです。



いちばん売れているのはジーニアスらしいですが、まず私は、その「びっしり感」にめまいを覚えてしまいました(笑)



私の辞書歴を書きますと、中学の最初は「初級クラウン」、それから「クラウン」になり、研究社の新英和中辞典、それから小学館のプログレッシブです。リーダーズが出た時に買いましたが、その後電子辞書に移行して、紙の中辞典はほとんど使わなくなりました。英英は一時期、LDCEをかなり使っていました。今は電子辞書で串刺し検索もできるのでどれを使うということもないのですが、Oxford Dictionary of English あたりの使用頻度が多いと思います。Cobuild の英英もかなり好きでけっこう引きました。英和ではランダムハウスかリーダーズですかね。



で、今回、チェックしようと思っていたルミナスはなぜか置いてありませんでした。なぜでしょうか。あとなかったのは、プログレッシブ、アドバンストフェイバリット、グランドセンチュリー、アクセスアンカー、ニューヴィクトリーアンカーです。それ以外のものを見て感想を書いてみようと思います(以下次項)。




「大西英文法」の到達点

2010.02.25.11:56

英文法の話もそろそろ一段落しましょうかね? で、また大西泰斗さんですが、いっぱい本だしてますねえ。DVDまでも。私はとてもその全部をよんでいるわけではありません。くりかえしも多いですので。しかし大きく分けると、英語の骨格となる原則を説くものと、個々の単語のコアイメージを提示しようとするものがあるようです。



その中で前者が英文法理解に有益なわけですが、前に紹介した『ハートで感じる英語塾』と合わせて、ネイティブスピーカーシリーズからおすすめしたいのがこの一冊です。



ちょっと、むずかしいです。気楽な読み物というわけにはいきませんが、相当コアな部分をおさえていて、よいできばえです。いちおう高校までの文法がわかったつもりの人が、さらに深く理解するためのもので、これで文法学習ができるという性質のものではありません。

英語多読バイブル?

2010.02.25.00:26

ご存じ英語多読法の基本書ですが、早くも第3版の発売が間近なんですね。



このSSS式多読法の最大の長所は、レベル別にどのような本を読んでいったらいいかという、本の情報の集積ということにあります。ですから、極端にいって他の多読法の本はどうでもいいから、このブックガイドだけを入手して、あとは自分でどんどんやっていけばいいと思います。



私も授業で多読を取り入れていますが、ほんとに、どれだけの人が苦手意識から脱することができたか、効果はすごいものです。



ただ・・本当に英語力が中一レベルも怪しいという人には、多読法も限界があるようです。多読だけというわけにはいきません。英検3級レベル以上の人には多読はひじょうにうまくいきますが、それ以下の人は、他の基礎的な勉強も平行させていく必要があります。



多読だけで授業をする必要もなく、一つの教授法アイテムとしてうまく組みこんでいけばいいと思います。

なかなか滋味あり

2010.02.25.00:14

『世界一わかりやすい英語の発音の授業』がよいと思ったので、同じ著者(関正生さん)の英文法バージョンを手にとってみました。



基本的なコンセプトは大西さんのハートで感じるとかネイティブシリーズと似ていると思います。公式英文法でいろいろと分類して暗記になってしまってるのを、コアにあるのはこういうフィーリングだということを説明して理解させる、という手法です。



これ、なかなかよく書けてると思います。前にも感じましたが、著者は英語学や英語史をちょいとは勉強しているので、その知識も役立ってますね。



大西さんの本がよかった人はこの本もおすすめです。

この手の本がもっと増えるといいと思います。ほんとにかなりできないと(ネイティブの感覚がわかっていないと)こういう説明はできないものなのです。提示のしかたもうまいです。



初学者むけではありません。高校生以上が対象でしょうか。学校文法だけしか知識がない人は、こういう本をちょっと読んでおくといいです。



ほんとの初級者を教えるのにこういう知識をいかに使うか、というのは考えるところですね。たとえば、「未来は will ですよ」と教えるのはちょっと違うわけです。英語には未来形という文法はありませんし、will は話し手の意志が入っていますのでニュートラルな未来ではないのです。will = be going to なんて書きかえとか、これがイコールだなんて錯覚を与えてはいけませんね。



追記:

この本のコラムで、語中にある [t] が有声化して [d] になる問題について言及してあります。それについてはこのブログでも前に書きましたが、その時は、さらにそれが「たたき音のR」になるということはあえてオミットしたのではないかと推測しました。ところがこのコラムを読むと、「[r]のように聞こえるが[r]ではない」と断言してますね。どうもこれは、著者に英語学を教えた先生はそういうふうに教えていたのかもしれません。しかしながら、ここで「[r]とはどういう音か」が問題となるのです。実は[r]とは一つの音ではありません。英語の[r] 日本語の[r] ドイツ語の[r] スペイン語の[r] など、音声学的には全部違う音です。ただこの多様な[r]が一つの言語内で意味を生み出す区別をつくっていることはありません。

つまり語中の[t]が音変化して英語の[r]になるわけではないのは確かですが、それは日本語の[r]としてしばしば登場する「たたき音の[r]」にはかなり近い音になるので、日本語話者はこれを「ラ行の音」として認識する可能性がある、ということです。waterは「ワラー」に聞こえる、というわけです。たたき音の[r]といいますのは、たとえば何でもラ行の音、「ラジオ」「りんどう」などふつうに発音してみると、舌の先が上の歯茎にかすかに接触して、はじくような挙動をします。これがたたき音のrと呼ばれるものです。この音は調音の原理としてはかなり[d]と近似しています。

ですので、「[d]が[r]のように聞こえるのだ」という著者の説明はちょっと不足で、日本語の[r]音の特質を考慮に入れた説明をするべきだったでしょう。


プロフィール

SH

Author:SH
東京大学大学院総合文化研究科出身。現在、地方の公立大学教授。第二言語習得研究・音声学等の知識をもとに25年以上にわたり英語教育に携わる。
TOEIC990点。
英語のほかいろいろな言語をやってみました。フランス語・ドイツ語・中国語も本を読むことはできます。現在は中国語とロシア語を学習中で、自分の外国語学習理論による多言語習得をめざしています。ハングル能力検定3級合格。

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