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英語史文献リスト

2010.06.09.13:19

英語史についての文献案内のページによいものがありました。Ayumi Miura さんによるものです。

A Gateway to Studying HEL

なお、よ~く見ると、読み物のリンクのところに、なぜか私の旧ブログへのリンクがあります。英語史についての記事を二、三書いただけなんですが、誰が見てるかわからないものですね(^_^;

ブログも、専門研究者が書いてるものは英語学関係にいろいろあるらしいんですが、そういうものは普通の人が読んでもわからないものですからね~

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ベーシック英語史

2010.01.07.02:13

『ベーシック英語史』です。こちらは、大学授業のテキストをイメージしており、15講のそれぞれ読み切りという感じですが、すでに入門書を読んでる人には物足りないですね。ただ、この本を読んでわかったことはありました。「なぜ語形変化が消失したのか?」という問いですが、「ゲルマン語では第一音節にアクセントがあるので、語尾がわかりにくいから」というのです。そうかもしれません。ただ、それだけでもないようだ、とも書いてありますが、どうも学者の間でも定説はないらしいです。



それにしてもわかったことは、「語の屈折が消失したために、語順が重要になった」ということです。英語は、語順が重要な言語なのです。疑問文で do を使うようになったのも、動詞+目的語の結合を切り離したくないためなのですね。語順の重要性ということは、学習者の参考にはなりますね。

英語史は面白い

2010.01.05.00:39

寺澤循さんの新書『英語の歴史』で推薦されていたので、借りて読んでみました。たしかに良書でした。



私は今まで英語史をあまりよく知らなかったのですが、英語で不規則に見えることが、英語史から解明できることが多いことがわかりました。たとえば[i]の発音であるはずの I という文字をなぜ [ai] と読むのか? ということも、母音が大変動したことで説明できるわけですね。



古英語の概説を見ると、これほとんどドイツ語みたいという感じです。実際、アングロ・サクソン人は今のデンマーク周辺から来たわけですから、ばりばりのゲルマン語であるわけです。



それが、人称語尾と名詞格変化をほとんど消失したわけですが、これほどまでに激しく変化した言語は珍しいのではないでしょうか? なぜ消失したのか、という疑問が浮かびますが、それは私の読んだ二冊には書いていないんですよ。その変化の理由を知りたいですね。そもそも、言語変化はなぜ起こるのか、という問題なのかもしれません。何の役にも立たない純粋なる言語学的な興味ではありますが、こういうことを考えていると楽しいんですよ。



消失するなら、いっそ「3単現のs」も消失すれば、今の中学生はこれほど苦しむことはないでしょう。なぜこれだけが残存しているのかというのも不思議ですね。



それと、英語では疑問文・否定文に do を使うという変なクセがありますが(こういうのは他のヨーロッパ語にはないです)、その理由もわかりました。つまり、格変化が消失したために、語順の重要性が高まり、動詞と目的語を分離したくないという心理が強くなったために、



Speak you English? ではなくて、Do you speak English? になったのですね。

ドイツ語では Sprechen Sie Englisch? ですから。疑問文は倒置が基本になるはずですが、英語では本動詞を倒置せず身代わりに do を立てて前に出てもらうことにしたのです。

しかしこのために「Be動詞と一般動詞は疑問文・否定文のルールが違う」ということになりますから、学習者は混乱するわけです。Be動詞は目的語を取らず、たんに並置する機能だけだから、倒置が駄目という理由がないわけなのですね。



ホント、英語史は面白いです。もし学生時代に面白い英語史の授業があったら、そっちの道に行っていたかもしれないですよね(笑)



もっと詳しい英語史の本を見たくなった・・・ということなので、この本は「入門」として成功しているということになるのでしょうね。



あと、なぜ j は「ジュ」の発音を表すことになったのか・・ということも疑問に感じました。j はもともと i の変種で、半母音を表すもので「ジュ」になる必然性はなさそうですが。これも純粋なる知的好奇心ですが、こういうのが楽しいのですよ。
プロフィール

SH

Author:SH
東京大学大学院総合文化研究科出身。現在、地方の公立大学教授。第二言語習得研究・音声学等の知識をもとに25年以上にわたり英語教育に携わる。
TOEIC990点。
英語のほかいろいろな言語をやってみました。フランス語・ドイツ語・中国語も本を読むことはできます。現在は中国語とロシア語を学習中で、自分の外国語学習理論による多言語習得をめざしています。ハングル能力検定3級合格。

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