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『脱カタカナ英語の処方箋』

2013.09.16.17:11

『英語舌のつくり方』の著者、野中泉さんの新著、『脱カタカナ英語の処方箋』です。

これは、発音入門本としてかなりいいのではないかと思います。
『英語舌のつくり方』より、さらにシンプル。要点のみになってます。
それでいて、リエゾン・同化などの音変化やフラップTまでちゃんと書いてありますね。
英語の音声面についての基礎知識をコンパクトに学べるという意味では最高で、私の中では、このジャンルの中でもっともお勧めできるものという感じですね。
特に初心者はいいと思います。

また前著にない特徴として、野中さんの全身写真が見られます!
これは、親しみを感じるのによいですね(^^)


NHK出版 CD BOOK 脱カタカナ英語の処方箋 (CDブック)NHK出版 CD BOOK 脱カタカナ英語の処方箋 (CDブック)
(2013/02/14)
野中 泉

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『発音入門 音トレーニングドリル』について

2013.03.17.18:05

靜哲人先生の『発音入門 音トレーニングドリル』の見本を入手しました。本来は高校用ですが特別に。
見ましたが、わりとコンパクトです。
子音・母音について、最初に説明、「Englishあいうえお」の練習などがあり、次のページにリズムに合わせる(『絶対発音力』の三三七拍子エクササイズ)のや、最後には音読のパッセージがついてます。
だいたい、授業のうち5~10分を使って基本を一通り押さえる、というコンセプトですね。
ただリズムについては最初にちょっと触れ、あとはリズムに合わせて文を言う練習がありますが、わりとあっさりしています。
これはいいと思うのですが、私は、リズムをもう少し詳しくというのと、音変化や弱形の解説を必要としていたので、ニーズには合いませんでした。1260円という値段はちょっと高めかもしれませんね。情報量に比較しますと。
ですので、この『発音入門』の上級版のようなものがあるとよいですね。『絶対発音力』との間に差があるので、その中間といいますか。
それから、発音の練習は、英語のほかのスキルとはある程度独立してやることができます。つまり英語力の他の面が弱くても発音だけは得意、ということもありえます。
そこからいくと、音読パッセージを入れると、かえってその英文のレベルのために対象が限定されてしまうきらいがあります。これがない方がかえって、いろいろなレベルの生徒、中学から大学、社会人まで使えるというものになる、という考え方もあり得ますね。
そういうことも入れて第二弾に期待したいところです。

アルクのサイト

音声基礎の解説本を探す

2013.03.13.16:06

英語の音声面の知識がコンパクトにまとまっている本というのが意外とないです。
個別の音素だけでなく、音変化や弱形、文のリズムなども要領よく解説している本がいいのですが・・
副読本に使おうと探していると、決定打がありませんね。

靜哲人『絶対発音力』
たびたびここで書いてますが、良書です。
ただ独習を目的としているので解説が「コンパクト」ではなく、詳しいです。
その点、たくさん文章を読まねばならないので、教室では使いづらい。
それと、弱形とか、つづり字と音との関係はもっとわかりやすく整理したいのと、「rの弾音化」がよく見ないとどこに書いてあるのかわからない、などがありました。90点はつけられますけどね。

野中泉『英語舌のつくり方』これが今のところいちばん使いやすそうです。ただ、bus の母音がシュワ(あいまい母音)の強形だと言って説明されていないのは今でも理解できず・・ ただこの母音は、日本人にはそれほど気にしなくていいものなので、まあいいのですが。弱形のことはしっかり書いてありますね。
ただ、アメリカ発音に統一するというわりには、r化されたシュワのことなど書いていないので、そこは矛盾ではないかと思っています。というぐあいに突っ込みどころはあります。

関正生『世界一わかりやすい英語の発音の授業』
わかりやすさでは第一かな、と評価できるんですが、惜しい間違いがいくつか。
「rの弾音化」がなぜか説明されていない。rがdになることまで言っておいてなぜ弾音化を言わないのか理解に苦しむ。
それと、ae の母音の練習のしかたが、「アの口でエを言う」のが困りました。
いや、もちろん、「エを言うつもりでやってみたら」という指導は、なかなかアとエの中間の音が出ず、アよりの音しか出ない人に対しては、効果があります。が! この本では「アの口から絶対に動かさないこと」と書いてありますが、これは言い過ぎ! これは受け入れがたいです。aeの場合は、アよりも唇を横に引っ張ることが重要なのです。それでもできない人にエを言うつもりで、というのはいいのですが「動かすな」はおかしいと思うのです。引っ張ると指導するとエの方に行きすぎてしまうと心配するかもしれませんが、経験上それは少数で、引っ張りが足りない人が圧倒的に多いです。ですので、「アの口を動かさずにエを言え」ではなく、反対に「エの口でアを言う」という指導の方が効果をあげやすいと思います。人によるので絶対ではないのですけれど。
関さん実際に指導しているのかな? 予備校だと個別指導はできないでしょう?
しかしこの本のいいところは、弱音化がすごくわかりやすく書いてあること、つづり字と発音の関係がしっかり書いてあることです。後者は、フォニックスの本を見ればわかるわけですが、できれば「音声基礎」としてそれはまとまっていてほしいのです。
もうちょっとでこれを採用しようと決めかけましたが、「アの口は動かすな」は受け入れられないので、これだけでも没ですね。これは重要な音ですからね。

靜先生が高校向けに出した『発音入門』は、大学には見本はやらんと断られたので、やはり『英語舌』でいくしかないかもしれません。(見本は送れるという連絡が後から来ました)
「音声基礎」が英語の基礎の重要部分だという認識が世の中にないので、いい本が少ないのです。困りましたね。
音素だけの本にはいいのもありますが、弱形や音変化まで網羅した本がないのですね。

音声面の基礎知識を得る本

2012.11.25.22:34

前の記事に関連して、「音声面の基礎知識を得る」ためのおすすめの本を何冊か紹介します。

CD付 世界一わかりやすい 英語の発音の授業CD付 世界一わかりやすい 英語の発音の授業
(2009/09/11)
関 正生

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かなりわかりやすい解説で、音変化までカバーしているのがいいですね。
ただ、tの弾音化についての説明で、「日本語のラ行音になることがある」ことに言及していないのは残念(dに変わるという説明はあるのですが)。英語史についての記述にちょっと正確さを欠く部分があるようですが、まあいいでしょう。独習にはかなりいいですね。

絶対発音力 「マトリックス方式」で脱日本人英語絶対発音力 「マトリックス方式」で脱日本人英語
(2009/09/05)
靜 哲人

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このブログでも何度も紹介している靜先生の本。発音指導の第一人者だけはあります。説明が詳しく、ユニークな練習もあります。このブログの中に正誤表があるので検索してみてください。

英語舌のつくり方 ――じつはネイティブはこう発音していた! (CD book)英語舌のつくり方 ――じつはネイティブはこう発音していた! (CD book)
(2005/07/22)
野中 泉

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これもなかなかよいです。ただ、bus の母音が、あいまい母音「シュワ」の強形として説明されているところは少し違和感がありました。それと、tの弾音化(フラップt)は、個人的には聞いてわかればよく、真似する必要なないと思います。相手がイギリス英語の人ならあまり好意的に取られない可能性もありますし。その他にはよし。

上の三冊が特におすすめかと思いますが、その他に、DVDつきで口の形が見られるものがあってもいいかもしれません。ただそれはWEBページでもありますので、お金をかけなくてもできることではあります。DVDつき本はだいたい個々の音素が中心でリズムや音変化の話がないので、それだけでは不足です。

『日本語なまり』という本もいいですが、これはちょっと要求が、一般の人には高度すぎます。英語教師になる人は見ておくとよいでしょう。音声学の基礎知識を学べます。

なお、発音の本を見るときの注意として、練習の方法が本によって異なることがあります。たとえば「AとEの間の音」を出すのに、「アの口でエと言え」と書いてある本と、「エの口でアと言え」と書いてある本があったりします。これは、どちらでもいいのです。といいますか、練習方法というのは人によって効く方法が違いますので、みんなためしてみていちばんうまくいくものを選びます。指導者がいるなら、もし「ア」寄りの音しか出ない人がいたら、「エというイメージで」と指導すればうまくいきます。そのように本当は個々人の癖によって練習方法を変えるのがいいのですが、本だとそこまではできません。ですので本はできれば複数用意して読み比べるのがいいのです。

なお、アメリカ発音かイギリス発音かというのは、国際英語の時代ですからあまりこだわらないことです。
特に、early の母音、あいまい母音の長いものは、アメリカの「r化」された発音は難しいのです、r化されないイギリス式でやるほうが多くの人にはいいと思います。上にあげた三冊もr化の音はとりあげていません。音声学からするとかなり簡略化された説明になっていますが、一般にはこれで十分だと思います。
専門的には、『日本語なまり』から入って、竹林滋の本など英語音声学の教科書に進めばよいです。
ちなみに、英語教員になるには一般音声学、英語音声学、音声指導実技を必修にすべきでしょうね。指導できないから教えないという面があるように思いますので。

なお、こちらの本は良書ですが、惜しくも品切れですねえ。音声基礎知識から音読へつなげるというコンセプトは大変よかったんですが。まだマーケットプレイスでは入手可能なようですからお早めに。

英語らしい発音は、音読でこそ身につく。英語らしい発音は、音読でこそ身につく。
(2009/07/01)
晴山 陽一

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インド英語のリスニング

2012.09.21.01:22

ついにこんな本が出たんですね。インド英語に慣れるための本です。
本のつくりは、何人かの登場人物のスキットを中心に展開されてます。インドに赴任している日本人という人が標準英語をしゃべり、それにインド人と、日本人上司の日本語なまり英語まで出てきます。
インドの経済力が発展してインド英語を無視できなくなったという社会的情勢が背景にあるんでしょうが、こういう本が出ることは喜ばしいことではないでしょうか。
やはり、標準発音の英語はほとんど全部わかるのにインド人の英語は最初よくわからない・・これは発音もそうですがリズム的なものがすごく違うことが原因しているように感じます。現地語のリズムが持ち込まれていると思われますが、stress-timed のリズムではないんですね。

こういう英語がTOEICにも出てくるようになると英語学習も大いに変わってくるでしょう。

インド人と話す必要がある人はもちろん、世界の英語に興味のある人には注目すべき本ですね。

4327430781インド英語のリスニング(CD付) (CD BOOK)
榎木薗 鉄也
研究社 2012-08-25


プロフィール

SH

Author:SH
東京大学大学院総合文化研究科出身。現在、地方の公立大学教授。第二言語習得研究・音声学等の知識をもとに25年以上にわたり英語教育に携わる。
TOEIC990点。
英語のほかいろいろな言語をやってみました。フランス語・ドイツ語・中国語も本を読むことはできます。現在は中国語とロシア語を学習中で、自分の外国語学習理論による多言語習得をめざしています。ハングル能力検定3級合格。

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